2018年11月14日水曜日

< 相も変わらず・・ >

< 相も変わらず・・ >
『北朝鮮の核・ミサイル問題はトランプ米大統領の“戦争”を賭けた強気によって事が収まる様相になってきた。収まらなければ北への経済制裁を限りなく続ける方向で国際社会は固まっている。米朝間でまとまれば日本の出番はなくなり、拉致問題は置いて行かれると懸念する声がある。米国が核廃絶と長距離ミサイルの廃絶を優先して、拉致と中距離ミサイルの廃絶を置き去りにする可能\性は否定できない。
 しかし北が核廃絶とミサイルを放棄するのはまともな経済活動に入りたいからだ。その時、資金は誰が負担するのか。中国でもなければ韓国でもない。韓国に経済協力資金を出したような形で北に援助ができるのは日本だけだ。拉致問題を頬っ被りすれば北朝鮮の再出発の資金をどこから得るのか。
・・・』(屋山太郎;平成30年5月2日付静岡新聞『論壇』;部分)

屋山が2月時点で、「韓国の文在寅大統領が演じた米国と北朝鮮との橋渡しの試み」は『無駄花に終わった』と結論付けていた事案が、その見立てとはまったく異なる方向に進展し、たしかに実際に米朝トップが会談するかどうかは分からないにしても、もはやいずれかが卓袱台をひっくり返すためには、何等か相当の理由付けをしなければならない局面にまで来ていると認識すべきところに至って、・・・仮に「破談」となっても、それはけっして無駄花ではなくて、その理由によっては、結着を付ける根拠を提供することになる「だろう」との見方をすれば、とても有効な契機となった事は間違いないと考えられる!!!

半島の2国にしてみれば、半島の事は2国で相談する事案であることを「国際」に認めさせたのである・・・米も中もそれを容認するしかない事を「不可逆」とした、そういう彼等の主要な関心事は達成されたからである!!
さして考えるまでもない、・・・「核」が有れば半島の将来にとって好都合なのは「北」だけではないのだから、「南」もその点を米国次第と構\えて済ますに何の不都合もないのである!!

右翼保守に限らず、一部に、日本が半島に「カネ」で対処する「とき」が到来し、カネで済ませばその他の事は解消されるぐらいの事と観ている、と感じ取られるが、・・・これは大きな誤認ではないか!???!

・・・北の「再出発の資金」が日本以外に得られない、とはどこに何の根拠があるのか、日本のカネに頼る部分や度合いがいったいどの分野のどこにどれだけあるのか?
・・・「問う」事すらしない!!!
いや、むろん否定はしない、しかしその意味するところは、・・・たしかに、中も米も日本に負担させるに如くはないと考えるのは当然のことだ、・・・「援助」は日本にさせておいて、将来の半島での商売からの継続的な利益は三大覇権国が享受する、と想定する事は十\分に可能\だ、・・・既にこれまで、経済は、中国が握っているのである、・・・今後もその度合いは増しこそすれ減ることなど絶対にない!!

・・・なによりも、中もロも米も「これまでの関与」の「対価」を求めないわけがない、ではないか!!!

右翼保守には、自分の「願望」しかなく、「自身の頭で考える」ということをまったく知らない「かのように」評論という名の「迷妄」を振りまいている、と感じ取られる!!

戦前の朝日はじめマスメディアの翼賛根性のデマゴーグ(左翼とも共有している、この「翼賛性」を過去のものなどと思っていてはならない)さながらに、「問い」の欠如が、自ずとそうあらしめるのである、と思わせる!!!