< 無自覚な反「人」主義者 > 小林慶一郎というキャノングローバルの研究員で慶大教授の、日経「経済教室」(8/6)の次のような言辞に出会うと、背筋が寒くなり、首を傾げると同時に、「経済学者」がどれほど幼稚で思考不足で劣化し、「人」としての根源を失って、根本的な誤謬を「識者」を装って世間に流布しているかがよく分かる!! 『自由な市場経済が民主主義を脅かす事態も生じている。資本主義の成果でもあるITを悪用すれば、選挙結果も操作できる。中国のように民主主義を制限したほうが、資本主義が強くなるという現象も起きている。経済学だけでなく政治にも目配りして将来のビジョンを考えないといけない。もちろん民主主義を捨てるのではなく、最新の資本主義に対応できるように制度を補正していく方向が望ましい。』(部分) どこの国の新聞記事か、となんども読み返さざるを得ない!!! 「自由な市場経済」が「民主主義」を、「どこ」で「どのように」脅かしているのか?「自由な市場経済」とは、そもそも、どこにどのように存在しているのか、ね!・・もう何十\年前になるのだろう、「市場の失敗」とおタク等経済学者が大騒ぎしていたではないか!! 百万歩譲ってITが資本主義の成果でもある、としても、・・「選挙結果」の「操作できる」技術はITなんぞ無用・不要だよ、・・・「世界」には、選挙結果の操作が、ITなど使わなくても、むしろ「常態」だという国はたくさんと云うべきほどに「ある」のだ、・・・それは、資本主義国だけでなく共産主義国はむろん、その手助けを受けた「独裁」国家まで、・・・!! その当たり前の「事実」からすれば、この者の記述がどんなにバカバカしい言辞であることか!!!! 「中国のように民主主義を制限」することと「資本主義が強くなる」こと、この2つの命題をかりに何等か関連付けるには、たくさんの事実の確認と論証を要する、・・そう考えるのが真っ当である、というのが論理的思考に適っている、というより、それよりほかに考えようがない!!! ・・・しかし、この御仁は、まるで当然の前提でもあるかのように結論付けている、・・・これは、仮に数学がそこそこできる者であっても、正しい認識や論理を展開する、保証や担保などまったくない、ことを示す「よい事例」である!!! 「中国のように民主主義を制限」したら、「自由な市場経済」どころか、自由な「人」の存在があり得ない、のである!!!・・たしかに、この御仁には、その事の「政治にも目配り」が完璧に「欠落」していることがよく分かる!!! ・・・生まれながらに、農民戸籍と都市戸籍に縛り付けられる「人」の住む「共産中国」の、どこに「資本主義」を見て取ることができるのか、と素朴に「問う」てみるべきである、・・・このひとつの「問い」は、「資本主義が強くなる」とはどういう意味か、と問うのと同じ重みを持っていると考える!!!・・・そんな「資本主義」が強くなって、それがどのような意義を有するのか(そんなん、本末転倒でナンボの事や、と言い換えてよい)、「ひと」にとって!!! 「最新の資本主義」!!!・・・ほおォ、・・・それは、「民主主義を捨て」はしないものの、「中国のように民主主義を制限」する社会なのか、ね、??!! ひとつ、想起すべきは、「ナチのドイツ」に「高等教育」を受けた者達が、なかには率先して靡いていった「史実」である!!!! この者に現れているのは、その怖ろしくおぞましい史実に繋がる、「人としての根源」を失った者達の、欠落と、幼稚と反論理と反人倫と、その無自覚の貧相な姿の典型である!! 誰も気付かないようだが、・・・当方が「逆立ちして歩く者達」と呼んでいる、こういう者こそが、反「人」的であるがために、真に社会を破壊していく者達なのである!!! (アホぬかせ!!この「隠れ共産主義者」!!!・・・と、言いたくなる方も居られるかもしれない、と思わせるのだ) この「現象」を蔑ろにしてはならない!!!!