2018年11月14日水曜日

< いくつかの疑問・・・賄賂の道の敷設としての「一路」>

< いくつかの疑問・・・賄賂の道の敷設としての「一路」>
 古典的な、あまりに古典的な!!
むろん、いくつか疑問がある、・・この記事の「素」はいったい何からどこから得られたものか、その確からしさは、何に拠るのか、と・・・その一定の留保の上で、何を見るべきか、と!!!

 政府系ファンドなるもので、そのうち「不正流用」が5千億円にも上る規模とは一体、ではその元のファンド規模はいくらで、その出所は何なのか、税金なのか、・・・うち前首相の取り分の11.5億円は、0.23%に「過ぎない」のだ、ひとりで出来るわけがなく、いったいどれほどの者が何人関与してそれぞれどれほど懐に入れているのか!・・・いったい、マレーシア一国内に留まっている話しなのか、と!!

『マレーシアの検察当局は8日、マネーロンダリング(資金洗浄)など3つの罪で、ナジブ前首相を追起訴した。政府系ファンド「1MDB」を舞台にした巨額汚職事件の捜査では、“親中派”とされた前首相が、経済圏構\想「一帯一路」の大型事業の背後で、中国と不透明な資金のやりとりをしていた疑惑も浮上している。
 起訴状などによると、ナジブ被告は「1MDB」の元子会社から、2014年12月と15年2月など計3回、総額4200万リンギット(約11億5000万円)を自身の銀行口座に移したとされる。ナジブ被告は先月も背任罪や収賄罪など4つの罪で起訴されたが、無罪を主張している。
 ナジブ被告が創設した「1MDB」をめぐっては、総額45億ドル(約5000億円)以上の資金が不正流用されたとみられている。
 マハティール政権は先月初旬、「東海岸鉄道」とともに、総額23億ドル規模の2つのパイプライン計画の中止を命じた。工事は進捗(しんちょく)率13%だが、中国輸出入銀行から融資を受け、88%の資金が建設主体の中国国有企業の関連会社に支払われていたとなっているが、英BBC放送は、資金の一部が「1MDB」に流れ、その負債隠しに使われたとの、新政権当局者の見方を伝えた。
 米紙ウォールストリート・ジャーナル(7月31日付、電子版)は、不動産取引を装い、中東アブダビの会社や人民元決済を利用した巧妙な手口で、中国からの約7億ドルが、ナジブ被告の負債隠蔽(いんぺい)に使われたとする、マレーシアの複数の高官の見方を伝えた。
 「1MDB」の資金流用の“黒幕”は、ナジブ氏と親しく、宝飾品購入やハリウッド映画への投資など派手な生活で知られた華人実業家、ジョン・ロー氏とされる。マレーシア当局が逮捕状を出したが海外逃亡中で、同氏の高級大型クルーザーは、インドネシア当局に拿\捕(だほ)され、7日にマレーシア側に引き渡された。』(産経 8/9 シンガポール=吉村英輝)


容易に想定できるのは、中国国有企業関与プロジェクトが絡んでいる、とれば、その古典的な「金融資本帝国主義」の資金が、共産中国外の政府系ファンドにのみ「流れ」て、それで「おわり」であるはずがない、・・・ナジブの取り分を下ることのない額の「不正流用」が、共産中国側にも発生している可能\性が十\分にある「だろう」、ということだ!!!

「一帯一路」は、参加・関与国の政府要人間での「賄賂」の道を「敷設」するプロジェクトではないか、という十\二分にあり得る、古典アジア的な、その意味で、けっしてマレーシア一国の汚職事件に止まらない、東南アジアから近東、地中海、東欧、西欧を飲む込む、その一部の権力者達の私的蓄財の「汲めども尽きぬ源泉」となるだろう!!!

「専制的」だ、とアジア(といっても、中国を想定してのことだろう)を色付けた(らしい)ヘーゲルの歴史概念と区分は、「今」も十\分に斟酌するべき観念かもしれない、と近隣の半島から大陸の「在り様」の異様さ、からそう受け取らざるを得ない一面があるように思う、・・・「いまの」欧米の感受、ましてビジネス観など通用しない領域であることを!!!

それ自体がどこから得られるかを問わないで、「比較優位」なんぞをしかも「前提」として持ち出す評論などとても通用しない「世界」があるのだ、という風に!!!

皆さんは、どう観ておられるか。