< 構想力 > 報道を信頼すれば、自民党の閣僚経験者が、tvでこう語ったという。 「 下村幹事長代行は27日、フジテレビの「新報道2001」に出演し、TPPから、アメリカが離脱すれば、中国が、東アジア全体で、経済的影響力を拡大し、日本とアメリカが、中国主導のAIIB(アジアインフラ投資銀行)に加盟せざるを得なくなる可能\性に言及した。そのうえで、中国が、世界市場を席巻し、アメリカに、よりマイナスの影響をもたらすとして、アメリカを説得する必要性を強調した 」 この前後の文脈その他を知らないので、断言はできないが、これは庶民でさえ通常のメディア情報を基に思いつく程度の、まるで出演料稼ぎの評論家かタレント・コメンテーターの言でしかない。 これが、政権政党の幹部だ。 国民が、知りたい事・聞きたい事とはまったく無縁の、何らかの考えや判断の“よすが”となる要素をまったく欠いた、単なる漠たる“感想”でしかない。 国民が求めているのは、何をどのようにするか、それはどんな情報に基づくのか、なぜそうするのか、そしてそれが将来の大凡でもよいからどの時点までに日本をどのような姿にするためか、・・外交・軍事・エネルギーに限ってでも構\わないから(当面はこれが最優先課題だろうから)、それらの“構\想“を措いて外には、何もないのだ。 直に会う機会が総理にしかない者を相手にして、その総理当人自身が「説得の確信などない」、といっていると伝えられる「アメリカを説得する」ことの必要性を強調してみて、それが何の施策たり得るのか? 共産中国の“野望“から観てとるべき事柄は、その「構\想力」だ。米国も欧州も、この一点で既に”負けている“のである。日本の政治は言うに及ばず。 これに対抗する方途は、自身でコントロール可能\な領域と自在の獲得のための「構\想力」以外にない! それを可能\にするのは、経済力を基盤とすることしかない! これでは、選挙はできないだろう、怖くて。 ・・・庶民からすれば、民進党の連中を叩き潰す機会である、と同時に自民党内の赤絨緞に相応しくない方々の“整理”もできる良い機会なのだが! 皆さんはどう見ておられるか?