2018年1月23日火曜日

< 「偏狭の空想」と「遠い事実」 >

屋山という元記者が書いている、・・・
『・・・「公」より「私」を重視するからこそ、文大統領が“国際文書”あるいは“国際公約”についてさえ「国民が納得しない」という反応を示すのは不思議ではない。「私」「一族」を最重視するから、役に就けば役得を得るのは当然だ。とどのつまり韓国は10ほどの財閥があらゆる財と利権を握ることになった。今の韓国の社会構\造は日本併合時の韓国。つまり両班(やんばん)(貴族)が4~5%で、残りは平民と奴隷が半分ずつだったのと本質的に変わらない。また中国にも韓国にも「恥」という概念がない。中国も毎年10万人単位で高位の役職者が金を持って国外に逃亡するという。南シナ海に対する国際仲裁裁判所の判決について中国の王毅外相が「そんなものは紙屑だ」と切って捨てた。儒教の神髄というべきか。』(6/28付 静岡新聞)

顧客のためにはクズでもプライムだ、と云ってpanicに加担した事実は、まだ記憶に新しく、格付け会社は単に、民間の営利目的会社に過ぎないにも拘らず、・・・(たぶん)、それをまるで第三者的機関か客観的な評価基準でもあるかのようにみなして、・・・共産中国のaiibを「米国・日本が参加しなければ格付けが得られない、ハリボテ」などと軽侮する元外交官M等と、その本質は代わりない者の、まったく根拠の薄弱な言い分だと思われる!

「中国も毎年10万人単位で高位の役職者が金を持って国外に逃亡するという」とは、どのようなニューズ源か、その確からしさの証跡は何のか?

 共産中国に合弁ですでに根を張っている欧米出自の核付け会社が巨額の資金調達市場で稼ぐ「商機」も100日計画のうちであった、・・・この御仁は「米中会談はなにも生まなかった」と断言してみせたのだが、何らの根拠を示すことがなく、・・・これらの者達は、ただ単に自分が「こうあって欲しい」という願望を、証跡を微塵も示すことのできない「材料」でまことしやかに「評論」に仕立て、「大衆」を煽動する識者「風」の連中に過ぎない、というふうにしか映らない!

 国際的なルールを打ち破るのは、共産中国に限らず、米国・ロシアの三大核保有「談合」国家の姿である、・・・そのひとつ前の世代では英仏独がそうであった、・・・「国際」自体が、自分で造り上げるものだという「観念」が骨髄に達している者達だからである!

そうした、本来、問題とすべきことの構\図が、見えないのだ、・・・ただただ、共産中国憎し、半島を目下に・・・、敗戦までの権力の中枢たちとその周辺が「きっと」そうであったろう姿と変わらない、と十\分に推察させるものである


相手を侮り軽視する言動から、事実に根ざさない偏狭な空想、盲目の排外と熱狂から、何かが産まれることは無い、・・・相手の本当の姿を、却って見ることができず、自身を誤らせる結果を産むだけである!!
・・・自分一人に止まるならば、いざ知らず、・・・多くの無辜の民を一蹴にして黒焦げにまで至らしめたのは、わずか70数年前のことだ!!

 世の中で、危険であるのは、左翼の非人間的な地球外というべき空想の主義は云うに及ばず、けれど、右翼保守の蛸壺に入ったような排外と熱狂の迷妄も、同等であることを、歴史が示している!!!

真に、嘆くべきは、「日本」が「国際」に「従うもの」であって、「創るもの」であらんとする意志も意欲も覚悟も全くないことだ!!!


「庶民」が淡々と密かに抱いている「保守」とはまったく異質だ!!求めているのは「事実」だ、もっと事実を!!