2018年1月24日水曜日

< まるで、同族会社の・・・行状記の >

まだガキの頃、家族で盆か暮れにお笑い映画を観に行くのが、唯一と云ってよい娯楽だった、・・・これといって何もない時代だった、・・・がとても愉しかった!!
・・・ベテラン俳優たち演じる“社長シリーズ“に現れる人物たちは、皆、ちょっと可笑しく、どことなく哀しく、・・・社長の顔色伺いの専務や部長達でさえどんなにヨイショしても、少しも憎めず、・・・社長は全部それを呑み込んだ上で使っている、「責」は自分のあるのだ、・・・とでもいうように!!


 何処へ行っても、「上」の目に付く所でのみ一所懸命の振りをし、「上」の気に入るような事だけを手掛けて、・・という人物が必ず、その「上」の周辺には居る者である!!

彼らがやったことは、たしかにその「上」の者が自身で手掛けたのではない、かもしれない!!

でも、実態は、その「上」の者が「やらせた」のである!!!・・・だからこそ、マズければ手掛けた者の所為となるのだが、・・うまくいったときには、その功は「上」の者に帰属するのである!!!

娯楽映画に登場するヨイショ人物は憎めないように救われるように設えてある、・・・しかし、赤絨緞では、気を利かせて立ち回った「周辺」と、少なくともそれを「期待」ないし「見守る」立場にあった者との関係を、「国民」は笑って済ますことはないようである!


商法というか会社法には、役員の利益相反行為に一定の手順を踏むようにさせているという、・・・「自己及び第三者のために」会社と取引する場合、というのだが、この「第三者のため」とは、第三者の利益を図るため、というのでなくて、「第三者を代理して」という意味だというのだ・・・利益相反する事案の決議には関与させない、と・・・必ずしも取引をしてはいけないというのではない、しかるべき機関において関係を明らかにして了解を得ておけ、その機関としての「了解」には当人は関与させない、と!
・・・もしそういう「意味合い」だとして、・・・しかしながら、本当の問題は、実際には、利益相反する関係にあること自体を自身が申\し出なければ該当するかどうか判断できない場合が有るのではないか、・・・その筈だ、素人考えだが。

幅広い付き合いが必須である、・・その政治家が、手掛ける事案について、その付き合いのある人達と関わりがないという場合の方が、むしろ少なかろう、・・・しかし、問題は、不特定の多数に及ぶようなそのような一般事案ではなくて、具体の特定「取引」の決議に関わる事案だ

「第三者のため」に該当する場合であることを「明らか」にすれば、決定プロセスに関与しなければ、・・・事案自体の存在と推進とを妨げるものではないことになる!!

そういう仕掛けの課題として見ることができるのでないか?!

「周辺の立ち回り」の良し悪しは、弁えのある者を使うかどうかの「社長」の器量の問題で・・ここでの論外!