2018年6月7日木曜日

< フツウの認識と政策 >

産経の論壇時評には、こうある・・・
『・・・自民党は公約で「北朝鮮に対する圧力を強化する」と訴えたが、選挙戦を通じて国や国民を守り抜くための具体策はほとんど語られなかった。一方の野党陣営は安保関連法を認めるか否かを争点とし、目の前の危機に向き合う姿勢を見せなかった。
・・・北朝鮮が来年にも米本土を大陸間弾道ミサイル(ICBM)で核攻撃できる能\力を備えた場合、米国は自国が攻撃される危険を冒してまで日本を守るのかという疑念が残る。まさに日米同盟の真価が問われる。
・・・自民党の佐藤正久参院議員は「外交&防衛で制裁完全履行」を訴えた。佐藤は「ICBMはあくまでも米国向けであり、すでに日本はノドンやスカッドミサイルの射程圏内にある。これらは数百基も実戦配備されており、日本にとって眼前の危機だ」と強調する。
 そして「米朝対話のみの解決をめざすことは、わが国の安全保障にとってリスクでしかない。現状のままで米国と北朝鮮が握手をされてしまったら、日本への脅威はそのまま温存される」と危惧する。そうした米朝対話は、日本や韓国に対する米国の「核の傘」に疑いを呼び込み、日米や米韓同盟に亀裂を招きかねない。いわゆる同盟の「デカップリング(離間)」につながる恐れがある』(産経 10/27)


 安倍応援団でヨイショのみかと思いきや、ごくフツウの「受け止め方」が記されている、・・・正しいか否か、ではない、掘り下げて考えられたもの、というのでもない、ただフツウの印象が書かれているだけである・・・
 なぜか、・・・北を巡っては、半島の統一への動向の不確定さ、共産中国の表\の顔と裏の顔、米国の真意、その他いくつもの要素のしかもそれら各国のあり得べき方針のあいまいな多様さとそれに対する情報不足が、「疑心」をどうしても不可避に付き纏う形でしか、「日本の安保」の「現況」を想定できないために、誰にとっても、どうしてもこの種の「恐れ」しか抱かせない、からである

相手が「交渉の相手」として米国しか見ていないのであるから、米国以外との「対話」など成り立たないことは自明であるのに、マスメディアと野党は繰り返しその「空論」を振りかざし続けている!!!
・・・「馬鹿だ」と云ってみても、それでもなおも、一定の支持者が絶えないのである!!

しかし同時に、そのアホな連中の対極には、『公約で「北朝鮮に対する圧力を強化する」と訴えたが、選挙戦を通じて国や国民を守り抜くための具体策はほとんど語ら』なかった自民党しかいないのである!!!
 記事に現れているのは、こういうふつうの「声」なのだろう!


でもしかし、この状況の「意義」は何だろうか?

北の件に限らない、各政党に対して不満と不平を抱いている多く(たぶん)の「国民」が、当方も含め、では「自身」は、いったい「どのようにすること」及び「どのようになっていくこと」を果たして望んでいるのか?

いま「曖昧」なのは、この事かも知れない、・・・これに限らず、いま「国民」は、不満と不平だらけの者達から見せられた政策を評する事ばかりで、だから云うなれば国民「自身」が、マスメディアには登場しない一億総「評論家もどき」でしかない、その状況の現れでしかないのかもしれないのだ!!

いったい「どうしろ」と「謂わない」あるいは「言えない」、その「国民」の似姿なのかもしれない!?!

「12のゼロ」どころか、百だろうと1万だろうと限りなく「なくす」ことを唱えてみても、「何も産まれることがない」となれば、それは「政策」ではない、・・・ちょうど、何事かを「なす」その「結果」あるいはその過程での一里塚なり「手段」としての意義は持ち得ても、「政策」ではあり得ないPB、債務GDP比、デフレ脱却、待機児童ゼロ、等々とまったく同質なのだ!
・・・「北の脅威ゼロ」と加筆してみれば、そうすれば、その意味が分かるだろう!!!


「何かを産み出すこと」、それが「政策」であって、それを「考えさせる」保守政党であって「ほしい」、とその本来の自民支持者は思っているのではないか?!!!
 政権党への投票の意義は、そうあって「欲しい」という事の筈だ!!!
 決して、一部の自民の次期候補者がしたり顔に口にする「野党のオウンゴール」などという事なんぞではないのだ!!