2018年6月7日木曜日

< どのような「印象」? >

米・中のトップのアジアでの言動を、産経の記者は、その「印象」を次のように書いている、・・・
『トランプ米大統領は14日、10日間にわたる初のアジア歴訪を終えてマニラから帰国の途に就いた。トランプ氏は、最大の焦点だった北朝鮮問題で日韓との連携強化こそ確認したものの、肝心の中国からは対北圧力の強化に向けた表\だった具体的確約は得られなかった。また、中国の覇権拡大に対抗する形での明確な「アジア太平洋戦略」も最後まで明確に打ち出されず、中国に「懐柔」された印象が最後までつきまとった。・・・
 中国が軍事力を確実に増強させる中、国防費の大幅増額が見込めず陸海空軍の疲弊も目立つ米政権がインド太平洋で軍事的存在感を維持し、中国に対抗して戦略的利益を確保するには、伝統的同盟国との集団的安全保障の枠組みを強化していく必要がある。
 問題なのは、肝心のトランプ氏による中国への対応が及び腰で、戦略性を欠いたようにみえることだ。・・・・』(部分;産経11/14 マニラ=黒瀬悦成)

これは、むろん「報道」ではない、記者の私的な「印象」談である、・・・しかし、マスメディアに載せられる記事や映像や「評論」しか材料がない、普通の者には、ほぼ同様の印象しか持ち得ないだろうと思うのだが、・・・

「自国の利益を優先することを第一だ」とはどの国にも共通の「普通」のことであって「政策」でも「戦略」でも何物でもない、・・・そして、ただ「それだけ」ならば、共産中国の覇権を容認することになるのは「理の当然」である!!
・・・しかし、云うまでもない、「問題なのは」、それでは済まない「悲惨」といってよい「歴史」が、過去に累々と横たわっている、とのごく当たり前の認識だ、・・・Tには、これをまったく省みることがなく欠落している!!!

・・・それでも、一部の、元外交官など、右翼保守は「米国の圧倒的な力を示されて、共産中国は圧倒され、この上ない「接待」をして・・・」という解説とも評論ともつかない、普通の印象とは真逆の「こしらえた」ような私的な印象のオシャベリをしている・・・!!!


米国Tは、「公人」として他国や他地域の「歴史文化」などには何らの関心も興味もなく「敬意」とか「礼儀」とかの概念を持ち合せていないのだ(だろう)としか、思われない御仁だ!!

その「こころ」は、「敬虔な畏れ」を知らない、ということ(だろう)!!!

そういう者が、将来の「世界」をなにがしか決定づける地位や権威やまして権力を有することの「危うさ」を感じ取ることは、「共産中国の覇権(地位や権威やまして権力)」に対する徹底した「拒絶」と共に、「当たり前」のごく真っ当な「分別」だと考える!!!

それは、三大核覇権国に対峙する「手段」と「冷静な覚悟」とそれを実現する冷徹な長期の経済構\想を培う事こそが唯一の日本の「将来に向けての課題」であることを、革めて感じ取らせるものである!!!

EUが、NATOとは別個の米国抜きの軍事同盟組織を創設に動き出したという「報道」は、彼らが「今後の世界」をどう観ているかを示唆するもので、「日本のアジア」にとって、見逃してならない「他山」的な意義深い動向であると思われる!!!

皆さんは、この半月の「国際」の言動をどう受け取っているか?