2018年6月7日木曜日

< 一つの歴史戦 >

ある記事に、こうある・・・
『 台湾や香港、チベット自治区を国扱いしたとして、外資系企業が中国国内で批判され、謝罪に追い込まれる事態が相次いでいる。領土問題で強硬な姿勢を続ける習近平(シーチンピン)指導部の下で愛国意識が高まっており、ネット上で告発の動きが続く。
 きっかけは世界的なホテルチェーンである米国系のマリオットグループ。会員アンケートで、香港、マカオ、台湾、チベットを国扱いしていると9日にネット上で告発され、抗議が広がった。会員登録ページなどにも同様の表\記があるとして、上海市当局もインターネット安全法違反などの疑いがあるとして調査を開始。結局、同グループは5度にわたって謝罪し、「中国の主権と完全な領土を尊重している」と表\明する事態になった。…』(朝日dijital 1/14)

この記事は、こう書いたうえで、・・
 『中国外務省の陸慷報道局長は12日の会見で、「中国で商売する外国企業は中国の主権と領土、人民の民族感情を尊重すべきだ」と述べた』と、・・・(「中国メディアによると、・・」としていることからすると、すべて自身で確かめたものではないことが分かる)・・・まるで、その「広報の片棒」を担いでいるかのように、締め括っている!!!


私企業が共産党支配下の圧倒的な「消費」に太刀打ちできないのはむしろ自然だろうが、・・・しかし、「台湾」国に武器を輸出しながらも、なおも「一つの中国」主張を尊重する、などという「欺\瞞」を平気で繰り返す米大統領と米政治評論界と欧米諸国政府のその「姿勢」が背景にあるのだ、きっと!!
・・・ついては、なぜ問題視しないのか?

左翼だけでない、・・・たとえば、この種の肝心な論議すべきことはしないで、右翼保守の西尾幹二は、「久々の堂々とした立派な大統領」と持ち上げ、一方で「総理」を「へなちょこ」とこき下ろしているのだが、・・ドイツ語ができるというだけの、何の経済政策を語るでもない、マルクスでもレーニンや毛でもその書き残されたものに基づいた政治思想批判をするでもない者達(ヘナチョコは、あんた達だ,と云いたくなる、・・・実際、左翼連中も本当は「資本論」など読んだことなどない「だろう」が、右翼保守からもマルクス批判をその著述に基づいて語る場面を観たことがない!?!!


左翼ではないし保守右翼でもない「われわれは」、長期の展望を与える「構\想」を打ち出さない「ヘッド」についての批判は、「一庶民」としてせざるを得ない、・・しかし、課題のある米大統領をほとんど手放しで称揚する右翼保守の評論家連中(元学者、外交官、記者等々)に与することはない!!

「歴史戦」と称されていることは、米・欧に対してもなされるべき事柄なのだ!!!
・・・それが、課題自体が「無」の左翼にはむろんのこと、迷妄の右翼保守の眼には、見えないのである!
「見ても見ても、見えない。聞いても、聞いても、聞こえない。・・・お前達は、まだ・・」(福音書)