元東大教授の経済学出自の評論家N氏や元外交官のM氏は、ネットTVで偶に見受ける人達のなかでは相当の教養を積んできた者だろうことが、学問や役所や言論界には素人である庶民であっても、多少は感じ取られる。 かつて、N氏のTVゼミには“いま総理”も登場していたことがあった筈だ、かみ合う所は感じられなかったが。 NとMとは、たぶん、まったく関知するところではないが、私的にはほとんどなんのつながりもないだろう。 でも、共通しているのは、嫌中国、かつ嫌米国であってもトランプ支持者だ。 共産中国に対する強烈な批判意識は、たぶん多くの者が共有するところだろう、それに異論はない。 共産党支配下の国がロクでもないことは間違いない、人が「人」として生きていくに、永続する体制であろうはずがないからである。・・・そう判断することは、この限りでは、けっして「政治的」なんかじゃない、庶民感覚での当たり前の「心得」に過ぎない。 およそ、親中国の左翼連中であったとしても、共産中国政権の下で「暮らせ」と云われたら、「喜んで」などと云う者が居るはずがない、・・・彼らが「親中国」で居られるのは、逆説のようにみえるかもしれんが、むろん、この日本に暮らしていられるからである。そういう者がもし仮に居るとすれば、その者は、単なるイカレポンチである、単なるアン・・タン元総理Hのように。 しかし、その共産中国を否定するにつけて、その余りに、なぜ、トランプ支持なのか? 誰もが、何等か政治的でなければ生きてはいけない、それはよい、・・・けれども、トランプを支持して、それが対共産中国、対ロシア、対○○、・・等々にどう繋がるのか? 両人とも、日本にとってfavorであるかのような言説だが、・・・本当にそれが、日本の現況と将来の自存・自立の在り方にどのように繋がって行くというのか?・・・いったい、どのような理路なのか? 就任前の者について何を云っても無効かも知れないが、でも実際もう動き出しているではないか。 日本の国内は軍事外交上の大波浪に右往左往することになるだろう。・・・、トランプにとって、対共産中国の軍事上のアジアでのフォーメーションの前線は“米軍”ではない、彼らは司令塔として後方に位置するだけである、太平洋の向こうから見えるアジアの前線は、“この一国“しかない、トランプがその自国民の血をアジアで流すことなど無いだろう!!?・・・トランプの自国のための対中国施策のために、「取引」されるのは台湾だけであるはずがないのだ。 自国の利便のために、他の“民族“や“国民“を実際に取引し、また今後再び「取引」の材料とする者達(三大核大国)であることには、何らの・寸分の違いもない者達のその内なる”一人“だ。・・その意味では、何もしなかった無能\オバマとその本質において大差などないと云うべきである。共産中国もロシアも米国も、同類なのだ!! むろん、NやMのことなど取り挙げて何事か言いたいわけじゃない、それはどうでもよい、しかし、そこには、マイナーであっても、日本の言論界の有り様の一面が露わになっているように思われるからである。 皆さんは、如何お考えか?