2017年8月30日水曜日

< 出来レース >

これは出来レースである!
『 米軍が南シナ海・南沙(英語名スプラトリー)諸島のミスチーフ(中国名・美済)礁から12カイリ(約22キロ)内に米艦を送り込む「航行の自由作戦」を実施したのを受け、中国外務省の陸慷報道局長は25日の記者会見で、「中国の主権と安全の利益を損ない、偶発的な事件を起こす可能\性が高い」と非難し、「強烈な不満と断固たる反対」を表\明した。
 中国国防省によると、中国側は米国に強く抗議した。
 陸局長は「中国海軍は米艦を識別し、警告を与え、追い払った」と主張。「領土主権と安全および海洋の権益を守るという中国の決心は揺るぎない」と強調した上で、「米国は直ちに過ちを正し、挑発行為を停止すべきだ」と訴えた。』(北京時事 5/25)

航行は24日だった(そうだ)から、「談合」が成立した「証し」である、・・・普通の、従って堅実な常識がそのように判断させるのである!


三大談合覇権国に対して、いわば「しなやかさ」が何よりも肝心である!
日本がなすべきことは、次のようなことである、・・・


例えば、ひとつには・・・
『・・日本が行動しない限り米国が動くことはない。中国の漁船や海警の接続水域での行動は日常茶飯事で、領海侵犯もしばしば起きるようになり、中国は行動をエスカレートさせてきた。そして、軍艦が領海侵犯をするに至っても、日本が表\立って行動することはなかった
・・・
 1950年1月12日、米国のディーン・アチソ\ン国務長官は「中国大陸から台湾への侵攻があっても、台湾防衛のためにアメリカが介入することはない。アメリカのアジア地域の防衛線には南朝鮮を含めない」という趣旨の演説をした。
・・・
 台湾に関してはアチソ\ン演説から4年8か月後の1954年9月、中国人民解放軍が金門島を砲撃し、拠点にしていた江山島を放棄させられるが、米国は台湾側の海軍の撤退を支援するだけであった。
・・・』(2017.5.22森)

という類の、歴史や事実に対する素直な認識に基づいて、・・・次のような声を政策として実現する赤絨緞に変えてなければならない、ということである!!

『・・・少しでも拒否力があれば抑止力として機能\することはあり得る。拒否力と懲罰力が相まって、大きな抑止力になり得るのだ。
 また物理的「能\力」を保有するにも、最低5年単位の長い年月がかかるし、一朝一夕にはいかない。まず物理的「能\力」を整備しながら、並行して運用上の課題を解決していくという姿勢が求められる。
・・・北朝鮮の核・ミサイルに対する抑止は、懲罰的抑止、拒否的抑止、そして報償的抑止がバランスよく三位一体となってようやく機能\する。その中でも拒否的抑止は独立国として主体的に実施しなければならない。
 拒否的抑止であるミサイル防衛に関し、日米の役割分担が既に変わっているにもかかわらず、手前勝手な思い込みにしがみついていても米国は相手にしないだろう。日本が主体的に努力しなければ、米国による懲罰的抑止にまで悪影響を及ぼしかねない。
・・・
 また懲罰的抑止についても、完全に米国任せでいいのか、タブーなき議論も今後必要である。金正恩を思いとどまらせるために、日本は何をなすべきか、日本人自らが当事者意識をもって主体的に考えなければならないのだ。
・・・
 核・ミサイルの脅威が現実味を帯びてきた今こそ、原点に立ち返り「様々な検討を行い、あるべき防衛力の姿」を真剣に模索すべき時なのである。もはや甘えは許されないし、一刻の猶予\も許されない。
 できることから現実化していかねばならない。厳しい国際情勢は待ってはくれないのだ。」(織田邦男 5/23)

元・現の学者や外交官や記者、右翼保守の評論家など、血道な基礎研究・情報収集とその分析に基づかない、「言論」は何物でもない、・・・「庶民」が自身で個々に独立自存して判断できるように、それら自身ではできないことをなし、知るべきことを知らせてくれる、そのような活動こそが貴重だ!