< 「合せ鏡」あるいは「同盟の空洞化」 > 繰り返し何度も口にしなければならない、・・・自国ファーストでない国など無いが、それを押し通すことができるのは「ほぼ」三大核談合覇権国だけだ、・・それを打ち破る方途があるのか?どのように可能\とするのか? 本来、これが、経済と外交軍事の一体的な「構\想」の根源となる「問い」であるはずだ!! 遠藤誉女史が、何度も繰り返し、共産中国に騙されてどうする?と、投げ掛けている共産中国の自国権益グローバル化とでもいう覇権の仕掛けに、対処する術でもあるはずの「構\想」が、議論されるべきだ! その議論の場においては、元・現の学者や外交官やメディア記者の「評論」など何らの意義も持ちえない、・・・参画する者はもっと別の世界で、血道な基礎研究や開発や世界の動向に通じている人達、従って真に国民を支えて呉れている人達であるはずだ、・・・我々「庶民」が知らないだけだ(と、そう願っている)。 日本TVの報道は5/20付けで、こう伝えている、・・例のD君である 『・・・フィリピンのドゥテルテ大統領は19日の演説で、今月行われた中国・習近平国家主席との会談の際、フィリピンが南シナ海で天然資源を採掘した場合、習主席から「戦争になる」と警告されたことを明らかにした。 演説でドゥテルテ大統領は、今月15日に北京で行われた習近平主席との会談について触れ、「自分たちのものだから採掘するつもりだ」と中国と領有権を争う南シナ海で天然資源を採掘する考えがあることを中国側に表\明したと述べた。 その際に習主席から、「私たちは友人だから争いたくないが、強行するなら戦争になる」と警告を受けたという。 ドゥテルテ大統領は就任後、南シナ海問題を棚上げしてまで、中国との関係改善を進めてきただけに、中国側から肩透かしをくらった格好。 南シナ海には天然ガスなどの資源が豊富にあるとされ、ドゥテルテ大統領はこれまでにも資源開発に前向きな姿勢を示していた。』 僅かでもよい、立ち止まってみると、結構\オカシなニュアンスの伝聞だ。 共産中国が「昔からオレのものだ」と言い張って「事実の既成化」を謀っていることは、それこそ「国際社会」が周知のことで、・・・実質的には、「何を言いだすんだ、バカ野郎、手を出すな!」と云うのは予\め自明のことだ! その程度のことを・・・D君が知らない筈がないではないか? 「肩透かしを喰らった」などとは、その原稿を欠いた記者の「私的な感想」に過ぎない、何らの根拠もない、微塵もその証跡を示さない、自身のパブロフの犬同様の反射的印象に過ぎない、・・・事実だけを伝えればよいのだ、報道は! フツウならば、・・・戦争する気かと提案を拒絶どころか「脅迫」された場面を“あっけらかん“オシャベリなどしない、・・・「こんな具合だから、今後は彼らの意向に反することは一切出さないことにした」、と世界に向かって宣言したにも同然の事態のはずだ!! どのような「背景」があるのか?”談合“をも含めて!!! 本来ならば、そう「問う」べきである、そして、掘り下げて事実を追求すべきところだ! D君は、アジアと共産中国を知るヨスガとしての多く「示唆」を与えてくれる、いつもながらに「ひとつの鏡」である! ところが、鏡は一面しか映して呉れない!! そこで同時に、読売の次の報道を、もし信じてよければ、じっと見つめていると、結構\な意義を帯びてくる、・・・・ 『 マティス米国防長官は19日、国防総省で記者会見し、北朝鮮の核ミサイル問題について、「軍事的解決に突き進めば、信じられない規模の悲劇的なことになるだろう」と指摘し、軍事行動には慎重な姿勢を示した。 そして「国連や中国、日本、韓国と協力していく」と述べ、当面は制裁強化など外交的努力を重視する方針を強調した。』(5/20) 単に「北」の事案について「米国は実際には何もできないし、殊更な事はしない」もっと云えば本来は「関わりたくない」だけでない、アジアで米国がどのような「姿勢」に「転じていく」か、というより既に「転じている」のかを「示唆」して余りある発言である!!! (以前から「いったい、米国が半島に何の利権がどれほどあるのか、その損益分岐点はどこにあるのか?・・経済学者・政治学者に対して示して呉れ」と繰り返し申\し上げて来た、まさにその点のことだ) その「こころ」は、・・・南と東のシナ海、及び「半島」は、共産中国に「お任せ」で進める、米国はこの地域で何事かを自身を「主体」に起こすことはない、と宣言しているのである。 冒頭に「ほぼ」とした自国ファーストを貫いてみせた「北」の将軍様の「満面の笑み」は決して宣伝用ではない、勝ち取った「真顔」である、・・共産中国の「国際会議」は米国抜きでも自分たちは「やれる」という「姿」を示し、米国は何も手出しできないし実際何もしないことを実証して見せたのである、・・牛を買ってやれば「大喜び」の国に過ぎない、と「値踏み」して見せたのである!!! さて、そうしてみると、・・・ D君のその、実態は国民向けの「言い訳け」に過ぎないが、本来「裏」事情であるべき事案の発表\は、フィリピンの単独事案ではないことが、解かる、・・・方や、マティスの発言が、「北」についての単独の事案ではないことも判る!・・・何も通じ合っているわけではない、にも拘らず、・・・! 相互に「合せ鏡」のように、一面では見ることのできない、その背景にあるアジアの広域の「姿」の、その将来に向けての実態を映し出しているのだ!!! いずれ、云ってみれば、「同盟の空洞化」とでも称すべき「課題」に、手遅れのようにして、直面することになるであろう!!! 皆さんは、そのとき、どうする?