2017年5月4日木曜日

< 「信頼」とはなんだ? >

 「われわれ」の総理はたしか昨年初見で「信頼できる」大統領選抜だと語った(と伝えられていた)が、その相手の当人は、商人らしく自身やその親族に好意の姿態を示す者ならば誰彼となく持ち上げ、チョットでも気に喰わなければ腐し、と思想や信念とか何もなく(かのように)振る舞うについては、何も誰に対しても悪びれることなど微塵もない。・・・ 三ちゃん経営者によく見かける類の人物だ。
 
報道を信頼するならば、こう伝えている。
『… フロリダの別荘で会談した中国の習主席については、「絆」で結ばれていると発言。会談前は「厳しい」通商交渉を予\想していた。また、ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙とのインタビューでは、中国を為替操作国には認定しない意向も表\明。選挙期間中は、就任初日に同国を為替操作国に認定すると主張しており、見解を180度転換した格好だ。 』(ロイター4/13)

『・・・中国が北朝鮮の石炭運搬船を追い返したかどうかをCNNは独自に確認できていない。トランプ大統領は、米国がさらに強硬な役割を果たす用意があることを示唆。「何が起こるか見てみよう。効果はあるかも知れないし、ないかも知れない。もし効果がなかったら、効果的な対応を取ることになる。それは約束できる」と述べた。
 トランプ大統領は中国に対し、もし北朝鮮の核開発阻止に一役買ってくれるならば、より友好的な条件で通商合意を結ぶ用意があると伝えたと述べた。・・・』(cnn4/13)
もう一つ、引いておこう。
トランプは、選挙期間中に次のように公言していたそうだ、・・「われわれが中国を再建した。あなた方が米国から奪ったカネでだ」、と、・・・ところが、
『・・・「われわれの関係は非常に良い」。トランプ氏はホワイトハウスの大統領執務室で行われたウォール・ストリート・ジャーナルとのインタビューでそう述べた。「われわれの相性はすごくいい。互いに好意を持っている。私は彼のことがとても好きだ。彼の妻も素晴らしい」
これほど温かい言葉で評されているリーダーとは誰か。中国の習近平国家主席だ。・・・』(wsj4/13)


原文の全文はむろん知らない、・・・けれど、これらの米国マスメディアのその行間には、「中国とうまくやってくれればよいが、やっと気づいて元の線路に戻って走り出してくれたな」との「安堵」が感じ取られる。・・・それが米国の中枢の者達の姿なのだろう。
しかし、同時に、このような、思想、理念、節操とはおよそ無縁の者が自分達の大統領なのだ、との「含み」を感じ取らざるを得ない文面だとも思える、・・・同情してみるならば。



期待していた日本の「右翼保守」達の賛美者連中は、その顔を強張らせているに違いない。・・・会談中に共産中国が恐縮し、その後すごすごと帰って行ったかのように「思いたがり評論」をしたばかりなのだ。

「信頼できる」人物と評したその根拠は何もない、・・・すべからく軽く薄っぺらで、・・・、「おもてなし」なんぞいくら受けても、それはそれ、ちゃぶ台をひっくり返すことに頓着などまったくしない者だ!!


三ちゃん経営の「社長はん」が、街のスナックで、「習やんから、返事きたでー、どや、・・・かわいいヤッチャ、・・そやけど、まんだ、これからやで・・・」
 相手(共産中国)は、ちょっとオベンチャラしただけなのだが、・・・お調子こいて。
 そんな姿しか眼に浮かばない!!!

日本国が何をすべきか?その長期の構\想がない、左翼と右翼保守の政権がいくら何度「交代」しても、埒が明かない、その実態を目の当たりにしているのかもしれないのだ。