2017年5月4日木曜日

< 「信頼できる」とはどんな根拠か? >

ロイターの4/27付け要約トランプインタービューはよくよく見詰めるべき内容だ。
『・・北朝鮮の行動抑制に向けた取り組みへの中国の協力について、習近平国家主席を称賛。「精一杯力を尽くしてくれていると確信している。混乱や死は決して見たくないだろう」と述べた。
ただ「そうは言っても習氏が愛情を持っているのは中国であり、中国の国民だ。何かを実行したいと思ってもできないということも恐らくあり得る」との見方も示した・・・
 韓国に配備を計画する新型迎撃ミサイル(THAAD)について、韓国側に10億ドルの支払いを求めたいと述べた。
 「私は韓国側に対し、費用を負担するのが適切だと伝えた」と語った ・・・』


そして、台湾との関連では、・・・
「私は習主席と非常に良好な個人的関係を築いた。大きな問題について習氏が全ての可能\な措置を講じてくれていると心から感じる」
「こうした中で習氏にとって困難な状況を引き起こしたくない」とし、「習氏は指導者としてすばらしい仕事をしており、それを妨げるようなことはしたくない。したがって、当然(蔡氏よりも)習氏と先に話したい」と、Tは述べたという。

全文を観たいものだが、・・・しかし、北を共産中国に、韓国を尖閣その他アジア諸国の係争地に置き換えてみるべきである。
 その上で、元経済学者や元外交官その他のT礼賛者や、まだ何者か分からない時に信頼できると語ってきた者達に、「評論」「解説」その表\現はなんでもよいが、して貰いたいものだ、是非とも!

自身の為めに尽くす者に報いる、のは経営者ならずともとても自然だ。・・しかし、それを国際関係の場に当て嵌めたら、どのような結果を齎すか?

尖閣を守るために、いったいどのような装備につき、いくらの請求書を送って来るのか?
 いや、そもそもその前に、中国の海洋進出のいくつもの「核心」の一つである係争の地について、Tが採るべき道は、何かと云えば、・・・・
「・・私は習主席と非常に良好な個人的関係を築いた。・・習氏は指導者としてすばらしい仕事をしており、それを妨げるようなことはしたくない。・・」と云っているのだ。
 
 米国を標的にする者・国・勢力を阻止する仕事をしている中国について、それが共産であろうと何であろうとどうでもよくて、その中国を損なうようなことはしない、と公に宣言しているのだ。

 排外とお蔭史観の迷妄の右翼保守のように、本当は中国が何をどこまでどのようにやっているのか判然としないのに、またそれが米国との間でのどのような条件付きかまったく分明ならざるままに、ただ中国と組んで北をやっつけて呉れる、などと、よもや思っているのではないだろうな?!!!


記事の一部を他の国や地域や事案に置き換えてみる、という想定訓練をしてみた途端に、台湾や半島のように、核保有覇権国連中の「取引」対象となることの悲惨はけっして「ヨソ\事」ではないことが判る

・・恐ろしい程の発言内容だ、・・・他国民が、2核大国によって、生かすも殺すも、自在だ、といっているのに等しい!!!
こんな者達(ここではTと習)を、礼賛したり称揚したり「信頼」したり、と・・・それがどれほど非人間的なことか、まったく思い至らないのだ。


いま時点では中身のまったく分からない件の「100日計画」ともども、どのような“卓袱台返し“が待っているのか?
(20170428)