2020年9月27日日曜日

11月5日の、ビル・ミッチェル教授を招いたシンポジウムのダイジェストを拝見しました。

11月5日の、ビル・ミッチェル教授を招いたシンポジウムのダイジェストを拝見しました。質疑は非常に明快で、私にとって納得のいくものばかりでした。特に気になったのが、生産性の定義を見直すべき、という点です。目先のGDPだけでは計りにくいが、社会が必要としているものには政府が投資していくべき、という考えです。オーストラリアではサーファーに援助すべき、という例えも、秀逸でユニークでありました。私は人間の活動全てを、経済の尺度で測るのは難しいと考えています。特に日本のように何千年も積み上げてきた文化・伝統を、計量するなど、不完全な人間には到底不可能と思います。MMTを用いれば、日々何かと予算を削られがちな、文化・伝統といった計算し難い領域への投資も進めていけるのではないでしょうか。