試金石的事例・・・aiibは共産党中国の意のままになる「投資」組合だ。投資である以上、投資先が利益を計上した時にのみ剰余金の一部が配当され、またそれで「よし」とする、という極く通常の理解をすればよい組織なのだろう。損失が出れば、出資者持分に応じて按分され、各出資金の残高から削減されるだけのことだ。それを覚悟で投資するのだ。・・もしそうであれば、投資を受ける側の「国」は、どうであろうか?融資ではないのだから、返還すべき元金はなく、よって利子の支払もないのだ。政府保証など要しない。インフラ構\築の計画は、当初からそのような内容の財務条件を前提としたものでありさえすればよい、ということになる。随分単純化してはいるが、もしそうだとすると、・・・得をするのは、投資額の3割しか出資しないが、建設請負ほか雇用を含む「仕事」を受注する中国企業(それは「民間」の看板であっても実質は「国家所有」物)だ。開発投資の成果物の完成引渡し後、インフラ物の運営上その収益が上げられず従って配当がなされなくとも、中国だけは工事請け負いの段階で十\分に収益を享受し、投資額の回収を終えているのだ。・・・いやいや、どこまでも「銀行」なのだから、そうじゃないよ、まったく違う、とでもいうのだろうか?・・・インドネシア高速鉄道の仕切り直しは、その間の彼の国の現政権の発言報道(これが十\分ではないが、その限りでは)は、aiib出資国インドネシアの最小負担・リスクおよび最大利益の道として、当然の自然な選択であり、とても理に適っており、自身が出資している「機関」を差し置くなど馬鹿げたことだ、と思えるものだ。・・・日本の経済大臣は、受注できるなどと思っていたのだとすれば、よほどオメデタイ。・・・もっとよく知りたい事が(知るための個々人の努力の事はここでは別にして)、なかなか知り得ない、aiibの運営はどのようなものか、ということ一つすらよく分からない、これは一平民だけか?・・・本格稼働すれば、adbへの需要は減少する、そのなかで、日本が「開発投資において何を基軸にするべきか」は、国内事案でも海外事案での貢献においても、明らかではないか?議員は如何か?