2015年9月27日日曜日

新幹線輸出を巡って・・・

新幹線輸出を巡って・・・
水面下で中国と話がついているため、一旦日本の“顔を立てておく”ためのサル芝居をしただけだったことは、予\想通りだ。ただし、表\に露わになるのは、aiib絡みだと平民は想像し、もう少し先だと思っていたが、これはハズレだった。白紙にすると云ってから僅か2週間だ(ある意味、この程度のしたたかさが日本の外交にも必要だろうが、ここではそれはともかく)。
ジャカルタ新幹線を巡って、インドネシアご当地のnewsが、既に9月17日付けで、中国と契約を結ぶことを報じている“Indonesia, China hold follow-up talks on fast train project”と題して。
“ Indonesia and China have held follow-up talks on a plan to develop a fast train network in Indonesia, including the joint production of export-oriented train coaches.
\"We held follow-up talks to discuss various matters relating to the plan to build a fast train network. We hope that an agreement would soon be reached, so that the project would be developed immediately,\" State-owned Enterprises (SOE) Minister Rini Sumarno informed
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She(Minister Rini) affirmed that China might accept the conditions proposed by Indonesia to build the fast train network wherein the development of the project would purely be carried out on a business-to-business (b-to-b) basis without a government guarantee and without utilizing funds from the state budget.
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\"Once the agreements are reached, the projects could soon be implemented and would offer jobs to around 40 thousand workers. If the fast train network is built, for instance, on the Jakarta-Bandung route, we hope the economies of the cities along the fast train lines such as Karawang and Walini would be boosted, and the peoples welfare would be improved,\" she emphasized・・・“

ところが、である。日本の経済誌は、何と!?次のような記事を掲載している。日付に留意されたい。上記9/17付けから一週間後の記事だ。
?東洋経済オンラインは、 9月22日付けで“インドネシア新幹線、「白紙撤回」の裏事情“と題して、
「・・・今回のインドネシアも建設コストを抑えるために速度抑制を要求したのだとすれば、スピード以外にも目を向け始めた世界のトレンドと合致していることになる。 では、インドネシアの方針転換は日本に有利となるのか・・」
?ダイヤモンドオンラインは、9月23日付けで、“日本が中国を撃退!インドネシア鉄道受注の逆転劇”と題して、
「・・・日本側は、・・ 併せて、中国は自国から労働者を連れてくるため技術移転しないことを指摘。長い目で見ればインドネシアの発展につながらないことも説いた
インドネシア政府が中国と覚書を結んだのは、日本側から良い条件を引き出すためのポーズではなく、実際に中国案採用に傾いていたという。・・・インドネシア政府首脳も「確かに、高速で動くものを日本以外の国に任せるのは不安」と漏らすまでになっていた。 この時点で、日本政府関係者は逆転の可能\性も感じていたというが、結果的にインドネシア政府は双方とも採用せず、計画自体が白紙に戻った。
 中国の高速鉄道の源流は、日本の技術のコピーだ。その中国に負けたとあれば、日本の面目は丸つぶれだった。そういう意味では、受注こそできなかったものの、実質的には“勝った”といっても過言ではない」

 彼の地のnewsからすれば、デタラメと云うほかない内容の、恐ろしさに心が冷え冷えとして来るほどに、情けない、どれだけ、マヌケであれば気が済むのだろうか?

すべての、とまでは云わないが、日本のマスメディアのアホさ加減は底知れず、まったく信頼できないことを、自身が実証しているもものだ。
まともな世論や議論を著しく損なって余りあるものだ。
 かって太平洋戦争時、無残に野垂れ死にさせられた平民をよそに、国内向けに「勝った、勝った」と大嘘を叫び続けた(と云われる)新聞等を、よくよく思い出すべきである。
 正確な現状の把握なき、政治・外交・軍事などあってはならないが、政治家の情報源が、こうしたマスメディアに左右されない保証や担保が果たしてあるのだろうか?議員は如何思われるか?