2020年4月20日月曜日

常に労働人口不足に調整していくこと が、あらゆる層に恩恵を施すのではないでしょうか。

「人生再設計第一世代」問題について、いかがお考えでしょう?私は30代後半で
以前は「就職氷河期」とも呼ばれていたこの世代、いわゆる30代半ば~40代半ば
の人間です。バブル崩壊、橋本内閣での消費増税、小泉内閣まで続く不良債権処
理・緊縮財政による不景気と合わせ、団塊の世代が引退を開始する2009年位まで
の労働人口数の過多による影響で、正規の職を得られない人間が大量に発生しま
した。今では考えられませんが、地方の国立大学出身でも、入社試験を200社以上
受けても内定を1社も貰えないのは当たり前でした。当時私も何社か受けました
が、面接は現在と違い、買い手市場をかさにきての、かなりの圧迫面接でもあっ
たことを覚えています。こういった背景で、自信を失い、引きこもりにもなった
合計が60万人以上とのことです。これが60歳を過ぎて、貯蓄もなく子供もなく、
誰が面倒を見るのか?と問題になり、政府で職業訓練の斡旋等の対応を検討して
いるようです。対応を開始してくれたのは有難いですが、もう少し早く手を打て
なかったのかと思います。40歳過ぎて、今さらゼロからの出発が出来ますか?何
故あの時代に、何も考えず、構\造改革・緊縮財政に邁進したのでしょう・・労働
人口が減り始めていたなら多少は判りますが、労働需要が変わらない中での、緊
縮財政など、こういった問題を生むのは必然です。「官から民へ」で全体の需要
が増えるなどと、妄想でしかありません。常に労働人口不足に調整していくこと
が、あらゆる層に恩恵を施すのではないでしょうか。