2017年8月30日水曜日

< 何が起きているのか?・・同盟の空洞化 >

黙っていてはいけないという以外には何らの値打ちもない次の談話・・・、
?『岸田文雄外相は29日午前、北朝鮮による弾道ミサイルの発射について「G7サミットで制裁措置を強化する用意があることなどが一致された中で、北朝鮮が3週間続けて発射を強行したことは、国際社会に対する公然たる挑戦だ。断じて容認できない」と述べた。外務省で記者団に語った。』(産経 5/29)

それと、断片の伝聞だが次の発言・・、
?『マティス米国防長官は28日放送のCBSテレビの報道番組に出演し、核・弾道ミサイル開発を続ける北朝鮮との間で武力紛争が起きた場合、「大半の人々にとって一生のうちで最悪の紛争になるだろう」との見通しを明らかにした。
 マティス氏は「北朝鮮の何百門もの野砲やロケット砲が、地球で最も人口が密集した韓国の首都(ソ\ウル)を射程に収めている」と指摘。「事態を外交的手段で解決できず戦闘に発展すれば、破滅的な戦争となる」と警告した。
 マティス氏はまた、北朝鮮が弾道ミサイルの発射を重ねるごとに開発技術を向上させていると分析。北朝鮮は既に「米国にとって直接の脅威だ」と断言した。・・・』(産経5/29)

この2つを眺めていると、以前から、実質上は半島で武力行使はしないと繰り返しての米国の表\明と、決まり文句を判で押す政権の談話と、少しも何も進展などない事だけが浮き彫りになる

これまでも、さすがに、二階君が、文字通り十\年一日の決まる文句だけでほとんど何もできない政権に対して全うな「文句」を云うのがせいぜいなのだが、・・・・
 いったい、「国際社会との連携」とはどのような意義を持ち得ているのか?
それどころか、米国との共同歩調とはどういう手段でどのような結果を狙っているのか?
片方は、悲惨な事になるから戦争はしないと実質上繰り返し宣言しているのに、何かしてくれるとでも思っているのか?


読み取るべき本当の姿は、・・・
米国は、北を「容認」してしまえば、それで「済ますことができる」国の一つである!
かつてのインド同様に!

米国の党派を問わず権力の中枢には、アジアおいては、その出自と何らかの関連が結びついた欧州から東欧・中近東に掛けての「イスラエル」と同義の「利害」を持ち合せた国や地域や民族など存在しないのだ!!(この点はまづ間違いない、と思われる)
「商機」以外には、米国は、アジアには関心などない、利害などない!!!

その米国は、日本とは根本から「利害」を異にしていることを忘れて、・・・いったい、どうしようというのか?

真っ当な「問い」自体が欠落しているから、何も出来ないし、何もしない、そしてメディアや「識者」連中も事実上それで「仕方ない」で済ませて、年月だけが過ぎ去って行くのである!

メディアが「次」と担いでいる連中も評論家とまったく同じ構\えでやり過ごしていてもそれでも「済む」状況が、どれほど将来の日本を毀損するものであるか、に思い至らないのである!!!

その毀損とは、遠い先に到来する事態などではない、・・いま、足元で生起しているのである!!
「同盟の空洞化」が地下深く浸食し、基盤をえぐっている!!!
その実態が、看えないのだ