貨幣と財政についての質問です。 MMTでは政府の貨幣発行は、国家にとっての赤字(負債)国民にとっては黒字(資産)ということになっています。 赤字と黒字ということであれば、 ・国家は国民に対して「何か」を買って貨幣を支払った。 ・国民は国家に対して「何か」を売って貨幣を受け取った。 という事(つまり売買)も成り立つと思うのですが、 この「何か」がよくわかりません。 MMTではそれは租税(徴税権や納税義務)のように説明されているところもあるのですが、 いまひとつ納得できないのです。 確かに、税は自国通貨に対しての信用保証(裏付け)という意味であればその通りなのですが...。 素人なりに国家が国民から買う「何か」を考えたとき、例えば公共事業で橋や建物を作ってもらったり、 福祉予算で医療や介護サービスを行ってもらったり、研究、教育機関で教育や研究してもらう、等々。 そして、そこに従事した人は賃金を得て、食料品を買い、衣料品を買い、外食をし、車を買い、家を買うために使います。 また、それを実現するために米を作り、魚を獲り、木を伐り、衣服を作り、鉄を作り、 それらを運ぶなどして貨幣が隅々まで行き渡って経済が成長していく。 という事は、国家が国民から買ったものは、国の経済成長(国力の強化)という事にはならないでしょうか。 つまるところ、 ・国家は国民に対して貨幣を供給し国力を受給した。 ・国民は国家に対して貨幣を受給し国力を供給した。 以上のように貨幣の源泉が国家の権力とすれば国力の源泉は国民の創造力、生産力(研究、開発、労働)という借方/貸方がバランスすると思われ 財政拡大(国家の貨幣供給増加) = 国力拡大(国民の創造・生産力の増加) 財政縮小(国家の貨幣供給減少) = 国力縮小(国民の創造・生産力の減少) の式がなりたつように思うのですが、いかが思われますか?