先生が、充分な睡眠時間を確保しようという思いから、布団に早めに入るもの の、途中で目が覚めてしまい、結局疲れがとれないために、しばしばお風邪を召 してしまわれると仰っていたので、1つアドバイスさせていただきます。 睡眠前の30分程度、坐禅を組まれてはいかがでしょうか? 坐禅には大きく分けて2つあり、曹洞宗に代表\される「黙照禅」は、「只管打 坐」を第一義とし、心をひたすら無にするよう努めるのに対し、臨済宗に代表\さ れる「公案禅」は、『臨済録』や『碧巌録』のなかで取り上げられる公案に対す る答えを探し出します。 ちなみに、私は、『臨済録』や『碧巌録』の公案ではなく、「現代社会におけ る伝統宗教の意義」を自分にとっての公案として、坐禅を組んでおります。 先生も、その時々の政治課題を、ご自分なりの公案だと思って、坐禅を組まれ れば、心身にとっての一種のカタルシスになり、お仕事の効率も上がるかもしれ ません。 また、曹洞宗の管長をされていた板橋興宗禅師が広められた「椅子坐禅」も、 職場や飲食店などにおける短い時間を利用して、簡単にできる坐禅として大変お 薦めです