TPP交渉の大筋合意が、新聞のトップを飾り、重要5品目のうちの乳製品をめぐって、乳製品を輸出したがっているニュージーランドが、大いに不満を抱いていることも報じられておりますが、そもそも論として、私は、「日本人は、カルシウム摂取量が欧米の先進諸国と比べて足りていない、だから、もっと牛乳を飲むべきである」というロジックが、TPP加盟によって、再燃することを恐れておりま す。 昭和21年から、学校給食で脱脂粉乳が出されるようになり、それが後に牛乳に変わった原因は、日本国民の食生活を欧米化させ、米国の農産品を、我が国に輸出しやすくする意図があった可能性を否定できません。 また、カルシウムパラドックスと言い、牛乳などのカルシウムが多く含まれる食品の摂取量が多い人ほど、骨粗しょう症のリスクが高まるというデータもあり、TPP加盟によって、海外から、リーズナブルな乳製品が大量に入ってくることが、日本国民の健康状態を悪化させないとも、限りません。 私は、子どもたちに対して、学校給食で牛乳を飲むことが強要されていることも、戦後レジームの1つととらえておりますが、西田先生のご意見をどうかお聞かせください。