2020年9月27日日曜日

世界一の債権国と言われる日本の国民が債務貨幣に振り回されるのは、なぜでしょうか? 

 西田先生、良き新春をお迎えのことと存じます。昨年は、自国通貨建て国債は破綻しない(通貨増刷で返済できる)ので、高インフレでない限り、財政赤字は問題ないというMMTを学ばせていただき、ありがとうございました。お金は返済能力(生産力)を裏付けに誰かの借金で生まれる(銀行による信用創造=預金創造)。リスク回避志向が定着し民間借入需要の減った日本では、国の借金が貨幣供給を支え、財政赤字が民間貯蓄を生んでいる。緊縮や増税は、貨幣供給を減らし、デフレ↦財政悪化↦緊縮⤴の悪循環を招く。市中のお金が減ると、消費や投資が減り、借金返済に追われる人はハゲタカの餌食になる。構造改革(ビッグバン)で浸透した金融資本主義(株主利益最大化⇔賃金抑制)もデフレや空洞化を進める。国債(裏付けは徴税権)の日銀による貨幣化(量的緩和)は、貨幣(返済義務のない借用書)が生産力以上に流通すると、物価を上げ、国民の購買力を奪う(インフレ税)。インフレは経済活性化(民間貯蓄流動化→消費、投資)や国の債務償還負担軽減に有用。世界一の債権国と言われる日本の国民が債務貨幣に振り回されるのは、なぜでしょうか?